髪に良いと言われているスカルプシャンプーですが、デメリットもあるため使用の際は注意が必要です。

本記事では、スカルプシャンプーのデメリットと期待できる効果、スカルプシャンプーの選び方や使い方などを解説しています。

おすすめのスカルプシャンプーも紹介しているため、スカルプシャンプーを使うべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

スカルプシャンプーのデメリット

スカルプシャンプーには、次のようなデメリットがあります。

はげる・抜け毛が増えたと感じる場合がある
効果がないと感じる場合がある
一般的なシャンプーよりも洗浄力が弱い
一般的なシャンプーよりも値段が高い

それぞれ、詳しく解説します。

はげる・抜け毛が増えたと感じる場合がある

スカルプシャンプーに限った話ではありませんが、使用しているとはげる・抜け毛が増えたと感じる場合があります。

肌に合わないシャンプーや、頭皮への刺激が強い合成界面活性剤が配合されたシャンプーを使い続けると、必要な皮脂まで洗い流してしまうからです。

皮脂が過剰に洗い流されると頭皮のバリア機能が弱まり、常在菌から頭皮を守れなくなってしまい、薄毛や抜け毛に繋がります。

頭皮にかゆみがある・フケが出やすいなどの症状がある場合、現在のシャンプーが肌に合っていない可能性が高いため、シャンプーを見直してみましょう。

効果がないと感じる場合がある

スカルプシャンプーのデメリットとして、抜け毛・薄毛ケア目的で使用すると効果がないと感じる場合があります。

スカルプシャンプーはあくまでも頭皮環境を整えるもので、抜け毛や薄毛をケアするものではないからです。

しかし、スカルプシャンプーの継続使用により頭皮環境が良好な状態になり、結果的には薄毛ケアに繋がる場合があります。

抜け毛が気になっている場合は、スカルプシャンプー単体での使用ではなく、育毛剤との併用がおすすめです。

育毛剤で薄毛にアプローチし、スカルプシャンプーで頭皮環境を整えれば、より高い効果が期待できます。

一般的なシャンプーよりも洗浄力が弱い

一般的なシャンプーよりも洗浄力が弱い点も、スカルプシャンプーのデメリットです。

スカルプシャンプーは一般的なシャンプーと比較してやや泡立ちにくく、洗髪後のさっぱり感も物足りない場合があります。

スタイリング剤が落ちにくい場合もあるため、シャンプー前の予洗いや二度洗いが必要になるケースもあるでしょう。

しかし、洗浄力の強いシャンプーは皮脂を落としすぎる傾向にあり、頭皮のことを考えるとおすすめできません。

頭皮への優しさを重視するのであれば、頭皮のうるおいを保ちながら洗浄できるスカルプシャンプーをおすすめします。

一般的なシャンプーよりも値段が高い

一般的なシャンプーと比較して値段が高い点も、スカルプシャンプーのデメリットです。

一般的なシャンプーは1,000〜1,500円ほどで購入できるものも多いですが、スカルプシャンプーは4,000円前後するものが多い傾向にあります。

配合成分にこだわりのあるスカルプシャンプーは値段が高くなりやすいため、自身の予算も考慮しながらシャンプーを選びましょう。

スカルプシャンプーに期待できる効果は頭皮ケア

スカルプシャンプーには頭皮環境を整える効果が期待されているため、頭皮ケア目的での使用がおすすめです。

具体的な効果を次に挙げました。

フケのケア
かゆみのケア
皮脂のベタつきのケア
角質によるごわつきのケア
頭皮のうるおいをサポート

上記のケアにより頭皮環境が良好な状態になることで、健やかな毛が生えてきやすくなると期待されています。

スカルプシャンプーは頭皮に優しい洗浄成分を使用しているため、頭皮が乾燥しすぎません。

頭皮の乾燥が気になる方は、スカルプシャンプーに変えることで乾燥が気にならなくなる可能性があります。

スカルプシャンプーの選び方

スカルプシャンプーを選ぶ際のポイントは、次のとおりです。

自身の肌質に合う洗浄力のシャンプーを選ぶ
髪や頭皮への刺激が少ないシャンプーを選ぶ
頭皮の悩みに合う成分が配合されたシャンプーを選ぶ

それぞれ、詳しく解説します。

自身の肌質に合う洗浄力のシャンプーを選ぶ

スカルプシャンプーを使用する際は、自身の肌質に合う洗浄力のものを選びましょう。

肌質に合わないスカルプシャンプーを使い続けると、抜け毛が増えたり頭皮トラブルが起きたりする恐れがあるからです。

スカルプシャンプーの洗浄成分の種類を、次にまとめました。

種類	成分
アミノ酸系	ココイルグルタミン酸Na ココイルメチルタウリンNa など
ベタイン系	コカミドプロピルベタインラウラミドプロピルベタインなど
石けん系	石けん素地脂肪酸Na など
高級アルコール系	ラウレス硫酸Na ラウリル硫酸Na など

アミノ酸系・ベタイン系は低刺激なため、肌が弱くて頭皮トラブルが起きやすい方におすすめです。

保湿力があるものも多く、頭皮の乾燥が気になる場合にも適しています。

肌が弱い脂性肌の方には石けん系という選択肢もありますが、洗浄力がやや強い点に注意が必要です。

高級アルコール系は安価ですが、洗浄力も刺激も強めのため、脂性肌で肌が強い方以外にはあまりおすすめできません。

頭皮への優しさを重視するのであれば、アミノ酸系・ベタイン系のスカルプシャンプーを選ぶと安心です。

髪や頭皮への刺激が少ないシャンプーを選ぶ

スカルプシャンプーを使用する際は、髪や頭皮への刺激が少ないものを選びましょう。

有害な界面活性剤や防腐剤などが使用されていない、添加物の少ないスカルプシャンプーであれば、比較的安心して使用できます。

頭皮のために避けたい添加物の例は、フェノキシエタノールやパラベンなどです。

シャンプーの添加物に関しては、シリコンの有無で悩む方も多い傾向にあります。

シリコンが毛穴をふさぐという噂もありますが、シャンプーの洗い残しがないように十分注意してすすいでいれば、毛穴を詰まらせることはありません。

髪をしっとりと仕上げたい場合はシリコン、さらりとした軽やかな仕上がりにしたい場合はノンシリコンを選ぶことがおすすめです。

頭皮の悩みに合う成分が配合されたシャンプーを選ぶ

スカルプシャンプーを使用する際は、自身の頭皮の悩みに合う成分が配合されたものを選ぶことも大切です。

悩みにアプローチできる成分が含まれていれば、より効率よく頭皮ケアを行えます。

頭皮の悩み別おすすめ成分を、次にまとめました。

頭皮の悩み	成分の種類	成分名
かゆみやフケ	抗炎症成分	グリチルリチン酸ジカリウムアラントイン塩酸ジフェンヒドラミンピロクトンオラミンサリチル酸など
頭皮のニオイ	殺菌成分	イソプロピルメチルフェノール柿タンニンなど
頭皮の乾燥	保湿成分	グリセリンヒアルロン酸コラーゲンなど

より高い効果を期待する場合は、医薬部外品のスカルプシャンプーがおすすめです。

医薬部外品の商品には、一定の効果が期待できる有効成分が配合されており、厚生労働省から承認を受けています。

上記で紹介した成分で例を挙げると、グリチルリチン酸ジカリウム・アラントイン・ピロクトンオラミン・サリチル酸が有効成分です。

女性におすすめ！低刺激スカルプシャンプー

女性向けスカルプシャンプーの中でも低刺激なものを希望する方には、次のシャンプーがおすすめです。

リアルマリーローズマリースカルプシャンプー
リアルタマヌスージングスカルプシャンプー

それぞれ、シャンプーの特徴や配合成分などを紹介します。

リアルマリーローズマリースカルプシャンプー

リアルマリーローズマリースカルプシャンプーは、洗浄成分としてココイルメチルタウリンNaを採用している、アミノ酸系ノンシリコンシャンプーです。

合成界面活性剤・パラベン・フェノキシエタノールは不使用の上に、低刺激テストも行っているため、肌への刺激が心配な方でも比較的安心して使用できます。

主成分としてオーガニックローズマリーエキス、抗炎症成分としてサリチル酸を配合している点が、ローズマリースカルプシャンプーの特徴です。

かゆみやフケなど軽度の頭皮トラブルでお悩みの方、髪と頭皮の油分バランスを整えたい方に適しています。

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リアルタマヌスージングスカルプシャンプー

リアルタマヌスージングスカルプシャンプーは、洗浄成分としてコカミドプロピルベタイン・ココイルメチルタウリンNaを採用している、ノンシリコンシャンプーです。

アミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分を使用している弱酸性のシャンプーで、肌が弱い方でも比較的安心して使用できます。

ローズマリースカルプシャンプーと同様、合成界面活性剤・パラベン・フェノキシエタノールは不使用の上に、低刺激テスト済みです。

スージングスカルプシャンプーには、抗炎症・抗酸化作用を持つタマヌオイルとウィッチヘーゼルに加え、保湿効果のあるグリセリンも配合されています。

頭皮トラブルが起きやすく、合わないシャンプーが多い方は、ぜひ検討してみてください。

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スカルプシャンプーの正しい使い方

スカルプシャンプーの正しい使い方は、次のとおりです。

お風呂に入る前にブラッシングをする
お湯で髪を軽く洗う
スカルプシャンプーで頭皮を洗う
スカルプシャンプーをしっかりと洗い流す
必要に応じてトリートメントを使用する
お風呂から出たらすぐに髪を乾かす

各ステップについて、詳しく解説します。

お風呂に入る前にブラッシングをする

スカルプシャンプーを使用する際は、お風呂に入る前に髪をブラッシングしましょう。

洗髪前にブラッシングを行うことで髪の絡まりがほぐれ、スカルプシャンプーの泡立ちが良くなります。

ただし、髪の絡まりを無理に引っ張ると毛根へのダメージに繋がるため、少しずつ優しくほぐしてください。

時間に余裕がある場合はブラッシング後に軽く頭皮マッサージを行い、頭皮の血行を促進しておきましょう。

頭皮マッサージは、指の腹で優しく押し込むように行います。

お湯で髪を軽く洗う

お風呂に入ったら、まずはお湯だけで髪と頭皮を軽く洗う「予洗い」を行いましょう。

予洗いにより髪や頭皮の汚れがある程度落ち、スカルプシャンプーの泡立ちが良くなります。

ただし、お湯の温度が高すぎると必要な皮脂まで洗い流してしまうため、十分注意が必要です。

お湯の温度は38〜40℃ほどに設定し、髪の根元から洗い流しましょう。

スカルプシャンプーで頭皮を洗う

予洗いが完了したらスカルプシャンプーを手に出し、少量のお湯を混ぜて軽く泡立ててから頭になじませます。

頭で直接シャンプーを泡立てる方法は、摩擦により頭皮にダメージを与えたりすすぎ残しの原因になったりするため、避けてください。

シャンプーを頭になじませる際は、髪の根元から地肌に沿わせるように行いましょう。

額の生え際・耳の上・襟足・頭頂部になじませると、頭皮をきちんと洗えます。

頭皮を洗う際は爪を立てないように十分注意し、指の腹で優しくもみほぐすようにして、頭皮を押し上げるイメージで行ってください。

スカルプシャンプーをしっかりと洗い流す

スカルプシャンプーで頭皮を十分に洗えたら、シャンプーのぬめりが残らないように注意しながら入念に洗い流しましょう。

シャンプーのすすぎ残しがあると、かゆみやフケの原因になります。

シャワーを頭皮に当てるようにして、指で髪を持ち上げながらすすぐと、ぬめりが残りにくいためおすすめです。

指の腹で頭皮をマッサージするようなイメージで、シャンプーのぬめりがなくなるまで洗い流しましょう。

必要に応じてトリートメントを使用する

スカルプシャンプー使用後に髪のきしみを感じる場合は、シャンプー後にトリートメントを使用するとうるおいを補給できます。

ノンシリコンのスカルプシャンプーは、洗髪後に髪のきしみを感じやすい傾向にあるため、トリートメントも用意しておくと良いでしょう。

トリートメントを使用する際は頭皮につかないように注意しながら、毛先を中心になじませます。

髪にトリートメントをなじませたら3分ほど時間を置き、シャンプーのときと同様に、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流しましょう。

ただし、トリートメントのパッケージに放置時間が記載されている場合は、メーカーの指示に従ってください。

お風呂から出たらすぐに髪を乾かす

シャンプーが終わりお風呂から出たら、ドライヤーで素早く髪を乾かしましょう。

ドライヤーの温度は低温で、風量は強めがおすすめです。

髪がパサつきやすい方は、ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使用することで、パサつきを防止できます。

髪が濡れた状態で放置すると、髪や頭皮に雑菌が繁殖する原因になるため、自然乾燥や半乾きは避けてください。

スカルプシャンプーは頭皮ケア目的で使うもの！肌質に合うものを選ぼう

スカルプシャンプーを使用して、抜け毛が増えた・効果がないなどのデメリットを感じる人もいます。

しかし、自身の肌質に合うスカルプシャンプーを頭皮ケア目的で使用すれば、上記のデメリットは気になりません。

本記事で紹介したスカルプシャンプーはアミノ酸系で肌に優しいため、頭皮トラブルが起きやすい方でも比較的安心です。

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